粟の研究

今年のあわの生育状況

A 生育良好 B 生育普通 C 生育不良

この三枚の写真は今年あわを作付けした圃場中央の20a(2反)の中のあわの状態である。
全て写真Aのように生育してくれると良いのだがなかなかこうはならない。
今時期は写真B位の生育が普通であるから、Aはかなり良い。
これは前年作の土壌改良の成果が出たためではないかと思われる。

  写真では解りずらいが、四角くなっている
  部分が写真Aのように生育している部分で
  ある。
  この区画以外の回りのほとんどは、生え切れ
  してしまい、草だらけである。
  条件は同じなのだから、この区画だけ生育が
  良いのは、前年作の関係以外に考え難い。


中には枯れたものも出てくる。
このような場合はどうしようもない。
 取れる分だけを収穫できれば良いという考え方
である。

写真 D

国内の雑穀栽培で、無農薬栽培している場合でも化成肥料は使用している場合が
ほとんどである。
除草剤を使用しない無農薬栽培も大変なのであるが、化学肥料も使用しない場合は
難しさが倍化する。
土地の持つ地力だけで生育させねばならないのだから、どうしても生育不良のCや
枯れてしまう写真Dの部分も出てくる。
これを防ぎ、収量自体をUPさせる為に化学肥料を使用する、農業も生産活動なので
あるから、これも止むを得ない事ではある。

私の場合は化学肥料も使用しない自然農法を目指しているので、化成肥料は使用せず
に収穫できる方法を工夫していかなければならない。
よく雑穀類は肥料分は必要とせずどんな荒地でも収穫できる、などと書かれている事が
あるが、これは真っ赤な嘘である。こんな事を言うのは実際に農業をしない人である。
土地をえらばず、どんな所でも栽培できるのは、雑穀ではなくてむしろ豆類である。
大豆であれ、小豆であれ、失敗する事はあまりなくそこそこには収穫できる。
イネ科の雑穀・あわ・ひえ・きびは、しっかりした土地でなければ収穫はできない。
同じイネ科でも麦類は比較的栽培し易いような気がする。
えごま・アマランサスなども比較的栽培し易いと思う。特にアマランサスは最強である。

今年は、雑穀を栽培するところに米ぬかを反当90Kg施用しただけである。
豆類は完全な無肥料栽培である。
それでも雑穀と豆類を輪作するようにしてから、だんだん収穫は安定するようになってきた。
しかし、今年もあわだけは失敗してしまった。

  中央のあわ部分。
  収穫できるのは全体の四分の一位。
生え切れがひどく、ほとんどが草だらけに
なってしまった。
  

きび・ひえも生え切れもするし、途中で枯れるものも出るのだか、これ程ひどくはならない。
きび・ひえは米ぬかを蒔く程度でも十分なのだが、あわはこの程度は駄目だという事を
実感した。雑穀のなかでも特にあわは別格に考えて栽培しないと上手くいかないようだ。
あわを蒔く場所の選定と、その部分だけは有機肥料分もガッチリと施用しないと
栽培は難しい。
米のように苗を育苗して苗植えできればよいのだが、この山には水がでないので
育苗する方法も難しい。実現可能な方法としては、やはり地力のある場所を選定する事
と、その場所だけは肥料分を多投するという事以外にはないようだ。
今年はあわに力を入れたのだが空振りに終わってしまった。
来年また頑張ろう。来年は新品種を三種試作する予定です。
8/9 野生のあわ。たぶんエノコロ草。
穂も結構大きく、15cmくらいある。
特別変異で大きな穂をつけるように
なったものが粟に進化して行ったのではないか
なぁと思います。いかにも粟っぽい。

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