自然音楽

収穫作業が終わって畑仕事が終わると、家で過ごす時間が長くなる。
最初のうちはテレビなんぞを見ながら過ごすのだが、だんだん飽きてうるさくなって来る。
そんな時はBGMにCDをかける。「船井幸雄の選んだ癒しの音楽」の中から、モーツアルトを聞くことが多いが、今日は久しぶりに青木由有子さんの「風のうまれるところ」というCDを聞いた。
この青木さんの歌声は、リラ・ヴォイスと呼ばれ、癒しの自然音楽といわれている。
大自然、木や花や石や風、水、光、大地が歌い続ける歌を聞き取り、メロディに乗せる。曲は作るのではなく、自然が歌っている歌を伝えるだけなのだから、伝曲というそうです。
お母さんの由紀子さんが書かれた本もたしか読んだはずなのだか、もう7年以上も前の話であるからあまり記憶も無い。何故聞くことになったのか、そのキッカケも思い出せないが、CDだけは四枚位もっている。 私もあまり感性が鋭い方ではないので、聞いたからといってどうなるものではないが、静かな落ち着いた曲が多いので、ゆったりとして聞くのに丁度良い。
エンヤも時々は聞く。
一時はまったのは東儀秀樹さんの雅楽であった。
勿論それまでは雅楽なんぞに興味はなかったのだか、曲を聴いたときには何故か魂に響くものがあった。 私はどうも熱しやすく冷めやすい性質らしく、良いと思ったらやってみないと気が済まないのである。 早速゛しちりき゛(メロディーを担当する竹笛)を購入し、習うことにしたのだが、雅楽を教えてくれるところなんてないんである。 雅楽といえばやはり神社であろう、当時は札幌に住んでいたので、北海道神宮に聞いてみる。 「素人にはむりだから。」 実にあっさりとした答えである。
しかし、既に゛しちりき゛は購入しており、準備万端整っている。
どこかに教えてくれる所はないもんか、あちこち聞いて見ると天理教の教会で教えてくれるらしい。
さすが天理教である。信者でもない者にも広く門戸を開放し、雅楽を習いたいものには誰にでも懇切丁寧に教えてくれるのであった。その後滝川に引越しするまでの間、しばらく通って習った。
今でも越殿楽(えてんらく〜結婚式などで流れる曲)くらいは吹けるのである。
しかしこのしちりきという楽器はやっかいなもので、音を出すには相当のリキがいる。やさしく吹いたって音はでない。全身にちからを込めて息を吹き込まないと音はでない。
勿論そんな風にするのだから半端ではない音が出る。 勿論合奏する為の楽器だから、例えば尺八のように一人で静かに吹いて楽しむというような楽器でもない。今は吹く機会もない。

今興味があるのは津軽三味線である。これなら一人で演奏して楽しむ事ができる。
今は若い津軽三味線演奏家が沢山いる。 北海道にも有名な吉田兄弟という演奏家がいて、時々テレビにも出演して演奏している。三味線の゛ね゛もいいものである。
もともと津軽のものだから、寒い地方のものだと思うが、沖縄には三線がある。暑い国でも三味線の゛ね゛は合う。

タイ・チェンマイには有名なナイトバザールという露天の並ぶストリートがあるが、毎週日曜日にはお堀からバザールまでのメインストリートが歩行者天国になる。(今はどうかわからない)
そこに色んなストリートミュージシャンが集うのであるが、在住の日本人であろう、70過ぎ位の白髪の初老の男性が、三味線を弾きながら、「花」を歌っているのを聞いた事がある。聞くところによると、この花という曲は翻訳されて誰かに歌われているらしく、タイ人なら誰でもメロディーは知っているらしい。 南国のうだる様な暑さの中でも三味線のねは良く合う。
椰子の木陰で涼みながら三味線のねに耳を傾けるなどというのも、のんびりしていてオツな感じがする。 まだ始めてはいないが、そのうちやってみたいと考えている。

CDは他にも一杯持ってはいるが、これ以外の曲を聴くことはあまりなくなった。
脱サラしてからはスナックに行ってカラオケをすることも無くなった。
ここは田舎だから、夜になったらもう車の通る音さえ聞こえなくなる。
静寂の中に音を聞くことが出来るのだろうか?
どちらにしても、人工的な音を聞いているうちは、無理なのかもしれない。

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