それ行けタイランド

色々考慮すると、田舎でのシンプルライフをゆっくり楽しみたいという事になると、やはりベストな方法は定年して年金貰う様になってから田舎に移り住んで自給自足的な暮らしを楽しむという方法だと思う。
収入のことを考えなくてもよい農業であったら、こんなに楽しい事は他にない。
しかし、この最良の方法にも唯一欠点がある。定年まで待たなくてはならないという点だ。
この地区にも年金暮らしのご夫婦が住んでおられるが、夏の間だけである。冬の間は町に引っ越して市営住宅で暖かく過ごしている。また5月になったらやって来て畑を作り、山菜採って秋まで過ごす。
冬が来ると又、暖かく便利に過ごせる町場へと戻っていく、その繰り返しである。
寒冷地北海道での暮らしを考えるとこうした方法は理想的なスローライフであると思う。

普通は生活があるので定年前にこうした暮らしを実現する事は難しい。
幸か不幸か、私は独身の身であったので、思い切って脱サラ農民に挑戦する事もできたのだが、家族がいた場合には、農業をするという事は選択肢の中にさえ入らなかったろうと思う。
なんと言ってもまず生活して行かなければなりませんからね。
いくらそうした暮らしを夢見ていたとしても、生活していかなくてはならないという重い現実がのしかかってしまっては、生活を楽しむというゆとりさえ無くなってしまうのではないでしょうか。なかなかに難しいことです。
しかし、いくら一人身とは言え、物価高の日本、生活していく事はこれでなかなか大変です。
そこでスローな楽しい日々をどのようにして実現していったら良いかという事を常日頃考えているのですが、今では日本の暮らしに固執する必要はないのではないかと思っています。

タイ北西部ミャンマーとの国境沿いに位置する
小さな村にウイラーワン農場はある。
園主の坂本さんはタイに渡って20年、マンゴー・
ライチ・オレンジを中心に120ライ(約18町歩)の農園を経営されている。
勿論荒地を購入して徐々に農園につくり変えていったもの。入植した頃の大変なエピソードを色々伺った。こうして海外で暮らす日本人を訪ねてお話を聞くのが一番楽しい。
2003年の冬に訪問して一週間程泊めて頂いた。
写真は鉄筋コンクリート造の新築したご自宅。
70万バーツというから日本円で200万位。
物価の安さと暖かさがタイの一番の魅力です。
マンゴーの作業風景。
労働者は全てミャンマー人。皆正規のパスを
持っている。今はさすがに警察がうるさくて
不法就労者は少ないらしい。
タイ人ボスの下に労働者が15人位いる。
この木は年に三回実のなるタイプのマンゴーなので次の着果を促進する為に、実のつかなかった房をはさみでチョキチョキと切っていく
作業。私も一緒に手伝った。
マンゴーの木の手入れ作業をするなんて、タイに来なければできない作業。
こうしたお手伝いも結構楽しい。

タイ北部チェンライにある (株)こめや。
代表の平岩さんは現地日本人会の会長さん。
いまでは400人位の日本人が移り住んでいると
いう。 (正確にはわかりません。)
この前「ぽかぽか地球家族」でやっていたので、
ご覧になった方もいるのでは?
北部山岳民族の生活向上の為に何かしてあげられないかという思いで始められた。
米だけでなく梅を作って梅干に加工したり、野菜つくりにもチャレンジされています。
中はりっばな精米工場。
秋田小町・ミルキークイーン等の品種で、
タイ在住の日本人の為に日本米を供給
している他、シンガポールへの輸出も行って
います。


実際に日本米を作るのは現地タイ人の仕事。
最初は信用が得られずに、作ってくれる人が
なく、大変だったようです。
旅行で気楽に行くのとは違い、やはり仕事をする
という事になるとどこの国でも大変なんですね。

チェンライはタイ北部に位置する小さな町。日本でいうと人口一万人程度の静かな田舎町といっ
た感じ、静かで住みよい町だと思います。
この山岳地域は朝晩は布団がないと寒い位にグッと冷え込む気候なので、さすがに日中は暑いですが、暑さにやられてバテるという事はありません。
物価も安く、日本の五分の一から七分の一位の感覚です。
現に定年退職してからタイに移住し、タイ人女性と結婚して暮らしている人もおられますが、月5万円の年金で生活したうえに貯金もできる、と話されておりました。
余裕のある方はオーストラリアあたりも良いかもしれませんが、物価の安さが一番の魅力です。
最近は定年してからの海外移住の番組もよく放送されていて私もみますが、例えば日本で月10万位の年金ですと、これはかなり慎ましやかな生活にならざるを得ません。でも海外にでると同じ金額で王侯貴族とまではいかないまでも、かなりリッチに暮らせる国が沢山あるのですから、これはもう行かない方がどうかしているという話になります。
日本はこれから高齢者社会を迎えると言われていますが、気ずいたら、年金生活者は皆日本を脱出して海外暮らし、残された若者は重税にあえぎながら暮らしている、そんな社会になっているかもしれませんね。勿論スッパリ移住してしまうのも大変な話ですから、冬の間、3〜6ヶ月位過ごすという二重生活も良いかもしれません。
数ある候補地の中から一つに絞り込むのは難しいですが、私なりにタイの良さを考えてみますと、

oまずなんと言っても暖かいこと。北海道人にとってはこれが一番です。いくら暑いといっても
 湿度がありませんので、バテることはありません。
 木陰に入れば涼しいので快適に暮らせます。
oなんといっても物価の安さ。旅行に行っても月5万で済みますので、長期に暮らせば更に安く
 暮らせます。
o豊富な食材。日本米は勿論、味噌・醤油・納豆なんでもあります。日本と同じ食生活が送れ
 ます。
o同じアジア人なので違和感がない。どうも私はタイ人から見ると中華系タイ人に見えるらしく、
 あまり日本人に見られる事がありません。まぁそれぐらい違和感がないという事なのでしょう。
o治安・人の良さ。 旅行中金に絡んで不愉快な思いをしたという経験がありません。
 普通に生活している限り不要なトラブルに巻き込まれるという心配はないと言っても良い
 でしょう。
o同じ仏教徒である。日本人が皆仏教徒であるかどうかわかりませんが、寺・僧侶の多いタイ
 の町。 日本人にも何ら違和感はありません。
oタイは王様のいる王国であるということ。タイ国王は国民に大変尊敬されており、どこへ行って
 も国王の写真が飾ってあります。 これもまた、天皇陛下を擁する日本国民にとっては違和感
 のない所です。
o車が左側通行であること。世界広しといえども左側通行の国はほんの数える程しかありませ
 ん。 単に運転する時に便利だから、というだけでなく、車が右を走るのか、左を走るのかと
 いう問題はその国を端的に現す判断材料になる程の重要なポイントであると考えています。
 この点、左側通行の国は日本人と同じ共通の価値観を持ち得る国民性と言ってよいと思い
 ます。
o結局のところ、昔懐かしい日本の原風景がタイにはまだある。という事なのでしよう。
 それが多くの日本人を引き付ける一番の魅力になっているのかもしれません。

実は60歳になったらタイへ渡り、熱帯果樹園をやるというのが、今の目標の内の一つです。
さてどうなるかは解りませんが、上手くいったら庭で取れたバナナをご馳走しますので、是非遊びにいらしてください。

タイには日本の果樹農家のように、木を育てるという感覚がどうもないらしい。
植えておけば勝手に育ってしまうから、らしい。
勿論暑い国だから、皆セコセコ働かない。
タイは、フードもライフもひたすらスローなのである。
                                                             


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