11月の作業

今年は10月に入ってからの天気が悪く、畑の脱穀作業もまだ終わりませんが、
出荷に向けた作業が始まります。

 雑穀の脱ぷと精白 

脱ぷ 〜ふ(から)を取り除き、玄穀にする作業。稲の籾摺りにあたる作業です。
精白 〜玄穀のヌカを取る作業。稲の精米にあたる作業です。

  殻取りには、籾摺り機を使用します。
  これは三菱の「ミニダップ」。
  家庭用100Vで使用できる小型の
  籾摺り機です。  
  殻を取る前のこきび。
  機械の左下にあるのが殻を取った
  玄穀のこきび。
  機械の右下にあるのが取り除かれた殻。
   
  殻を取り除いた玄穀のきびを精米機に
  かけてヌカ取りをします。
  これはマルマス機械の循環型精米機。
  
  この後、とうみをかけて、細かく砕けて
  しまったものを取り除き、最後により作業
  をして、やっときびは完了です。
  定番のきび入りごはん。
  もちきびなのでもっちりと炊きあがる。
  

 ひえの調整作業 

ひえは、脱ぷが難しい作物です。
ひえは、殻が密に付いている為、残念ながら上の写真にある籾摺り機や精米機を使っての
脱ぷはできません。
大型の研削機を使うか、調整ラインのある工場では比重選別機(殻の取れた物と取れないもの
を選別する選別機)があるので、どちらかの方法で脱ぷするのが普通ですが、共に歩留まり
(製品になる割合のこと)は、良くて50〜60%くらい。 60Kgあったとしても、その内製品に
なるのは約30Kgということです。
このように調整が難しく、かつ歩留まりが悪いため、採算性を考えると余り合う作物ではありません。
雑穀を生産している生産者であっても、きび・あわが普通であり、ひえを生産する人が少ない
のはこれらの理由によります。
私のところには、残念ながらこうした大型機械はありませんし、有機JASの加工認証を取得して
いる加工所もありませんので、昔から伝わる黒蒸し法によって脱ぷをしています。

  写真上が白蒸し法(水に浸けずに乾いたひえ
           を直接蒸して殻取りしたもの。)
  写真下が黒蒸し法(蒸す前に数時間水に浸け
              てから、殻取りしたもの。)

  黒蒸し法という名のとおり、出来上がりのひえ
  が、やや黒っぽく仕上がります。
  見た目はやや悪くなりますが、蒸す行程で
  糠層のビタミン類が胚乳に移行して栄養価の
  向上が起こると言われています。
  手間がかかり過ぎるというのが難点ですが、
  昔ながらの本物の味を引き出すのが、この
  黒蒸し法として伝わっている調整法です。              
 写真左が黒蒸し法
 写真右が白蒸し法
 左の方が若干黒っぽく仕上がります。

さて試食です。今年の出来はどうでしょうか?

精白したひえごはん。 きれいなクリミーホワイトの色に炊きあがる。
未精白のひえごはん。 色はやや黒くて見た目は悪いが、
甘みがあってこちらの方がかなり美味い。

今年お届けするひえは、未精白の黒蒸しひえです。
未精白のひえに調整できるのは、黒蒸し仕上げのみです。

    北海道でもこの日高地方は雪の少ない
     所です。
    平地にはまだ雪は積もっていませんが、
    日高山脈は真っ白です。

    11月30日、やっと今年の畑の取り入れ
    作業が終了しました。
          

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