医食同源


1、小鳥の飼育
2、医食同源、夏は緑・冬は乾物の陰陽サイクルで。
3、野草又はプランター栽培

小鳥の飼育
私自身は鳥飼いではありませんが、バーズレストランを通じて鳥飼さんとのお付き合いはだん
だん増えてきました。 病気にもなり易くなかなか飼うのは難しいようです。
犬なら散歩して外を歩き回らせることもできますし、猫でも去勢手術は可能です。
放鳥タイムはあるにしても、本来空を自由に羽ばたいて暮らしている鳥を狭い空間で飼う事は難
しいのだろうと思います。 ストレスが溜まって病気に繋がっているとも連想されます。
もともとインコ類などは日本に暮らしているわけではありませんから、生態などについてもまだ良く
解らない部分もあるのだろうと思います。
愛玩動物として飼うには、小鳥は最高難度の難しさがあると言う事になるのかなと思います。
病院に通ったり入院したり、無事退院できても投薬は欠かせなかったりとお世話するのも大変
そうです。
ただ、薬にはどうしても副作用が伴うようで、できれば投薬は控えたいと考えている方もいるよう
です。
薬の投与を止めたいのならば、薬の代わりになるような薬膳効果のある滋養豊富な食べ物を
用意して与えてあげれば良いのではないだろうか?


薬漬けにするのは可哀想だからと言って、薬に代わる代替手段を取る事なしにいきなり薬だけ
をやめてしまう事には無理があるように感じます。
薬に頼らなくても済むように体内の免疫力をUPさせる事がまず先決なのではないでしょうか。
医食同源とは、 「病気を治療する(医)のも、日常の食事をする(食)のも、ともに生命を養い、
健康を保つために欠かせないもので、源は同じ(同源)」という意味で、食こそ薬と見なし、
そこから薬膳という考え方も生まれて来ています。

医食同源
「薬膳」とは、東洋医学の考え方による「体の症状に合わせて最も適した食物をバランスよく組み
合わせた健康食」のことです。「医食同源」を実際に推し進めたものが薬膳といえますが、薬膳で
実際に料理を作る際の基本理論となるのが「陰陽五行学説(いんようごぎょうがくせつ)」です。
詳しくは検索して調べて頂く事にして、基本にあるのは陰陽の法則です。
簡単に言うと、夏は陰の食べ物・緑餌、野草など。
冬は陽の食べ物・シード、乾燥葉茎など。
これを基本にして組み合わせていくことで良いのではないだろうかと思います。
晴美ファイルでお馴染みの竹姫さんは、春から夏にかけては野草のみだと仰っていました。
栄養補給にと思ってオーツ麦などをあげると、急に体重が増えて不活発になるのだそうです。
観察の結果、普通考えられているよりももっと粗食で良いと考えているのが竹姫さんです。
逆に冬は身体を冷やすので緑餌はほどほどにして乾物主体にするのが良さそうです。
今まで頂いたメールで多いのが消化器官系が良くないと言うケースです。
毎日与える食事内容が重過ぎるのではないだろうか?
だから消化に過度な負担がかかり、ひいては免疫力の減退をもたらし病気を引き付ける。
人間の場合も問題なのは過食による栄養過多であり、粗食の勧めという考え方も有る位です。

野草又はプランター栽培
野草は自然に生えてくる自然そのままのものですからエネルギーに溢れ薬膳的な効果も相当
期待できると思います。
ただ、誰もが入手できるものではないので、それに代わるものと言えばやはりプランターでの
自家栽培という事になりますね。
そこでプランター栽培して欲しいものを三つ選んで見ました。
そば
そばは生命力に満ち溢れた、間違いなく第一級の作物です。
そば焼酎を醸造している方の記事で読んだ事があるのですが、そばの発酵力は凄まじいのだ
そうです。 非常にパワフルな生命力を感じるという話です。
畑で栽培していてもそばの生命力の強さは感じます。土質を選ばすどんな土地でも実を付ける
のがそばという作物です。 勿論その実の中には力強い生命力が一杯に詰まっているはずです。
発芽力も抜群ですので、家庭でのプランター栽培でも失敗しないで栽培することができます。
そばは完熟した黒い実だけでなく、花から青い蕾から葉っぱまで、全てを無駄なく有効利用でき
ますからプランター栽培にはうってつけの作物です。

発酵といえば・・・
去年野ビエを収穫した時のことですが、実を刈り取っては収穫用のPP袋に詰めて行ったのです
が数時間後に脱穀する為に穂を取り出したところ、既に熱を持つ位に発酵していて、本当に
ビックリしました。
ただ袋に入れて置いただけなのにほんの数時間で熱を出すほどの発酵が始まるとは・・・。
普通こんな事は有り得ない事です。この時、野ビエの持つ桁違いの生命力を感じました。
この野ビエ、特に好んで食べていると言うご報告を何件か頂いております。
何故野ビエを好むのでしょう?とても小粒で実も本当に小さなものなのに。
多分、インコには野ビエの持つ生命エネルギーが解るのだろうと思います。
野生の力強い植物の生命エネルギーを頂きたい、きっとそう思っているに違いありません。

オーツ麦
こんなものを作っても売れるんかいなぁ・・などと思いつつ栽培を始めたオーツ麦ですが、
あにはからんや今では引っ張りだこの大人気商品になりました。
鳥の種類を問わず、小鳥はオーツ麦をとても好むようです。
燕麦・オーツ麦は、麦という名が付いていますが、小麦・大麦・ライ麦の三者とは異なり、イネ科
エンバク族のカラスムギ麦属にする作物です。
日本では食用にする事がないので、余り注目される事はないのですが、燕麦には良質の蛋白質
の他に、ビタミンやミネラルが多く、食物繊維(特にB−グルカン)が豊富に含まれています。
食物繊維とは「植物に含まれるセルロースやペクチンなど人間の消化器では消化できないもの」
なのですが、コレストロールを排泄して動脈硬化を防ぎ、腸内の掃除役を果たして大腸ガンを
防ぐと言う事が解ってきて、今では第六の栄養素といわれる位に必須な働きをするものです。
1963年に大麦・小麦・稲・燕麦、このうち燕麦だけが血清コレストロールを低下させることが
発見されています。
この働きをするのがB−グルカンと呼ばれる食物繊維、燕麦にはこのB−グルカンと呼ばれる
食物繊維が豊富に含まれて居ます。
燕麦・オーツ麦とは、実はこんな隠れた素晴らしい効用を持った作物なのです。

だから・・・、小鳥はオーツ麦を好むのです。 本能的に素晴らしい効用を持った植物だと言う事を
知っているに違い有りません。
勿論、実だけで無く茎や葉も有効利用できますから捨てる所がありません。
プランターで実を付けるまで育てるのは難しいかもしれませんが、芽が出たばかりのものや
生育途中の青いものも利用できますからプランター栽培でもできるものだと思います。
ただ、土地の肥沃度を要求する作物ですので、ただ撒いただけでは実を収穫するまでいくのは
ちょっと難しいかもしれません。
家庭用に配合された有機肥料は検索して見つけてください。なかなか良い物が無い場合は米糠
を使いましょう。そのまま土に混ぜたり土の上に振りまいたりして使えます。
オーツ麦は苦土(Mg)の要求量が高いので必須です。ただ、家庭用の少ない量で売っている
苦土肥料などは多分無いと思いますので、代わりに塩を使いましょう。
スーパーで売っている食用塩は不可です。自然食品店で売っている高い自然塩を選びましょう。
岩塩でも可。 土の上からパラパラと撒いてやります。水をやる時に薄く溶いてあげるのも可。
あげ過ぎは禁物なので作物の様子を見ながら少しずつあげるようにしましょう。

大豆の芽
長寿の秘密を求めて世界各地を旅した冒険医師、家森幸男先生という方がいらっしゃいます。
「長寿の謎を解く」というNHKの「知るを楽しむ」という番組で先日再放送されていたのをずっと
見ていました。
とても偉い先生なのですが、偉ぶったところも無くたんたんと話される語り口で、毎日楽しく番組を
見ていました。
これを食べていれば長寿になるというような決定的な物は残念ながらないようですが、二十年に
渡って世界中の長寿と言われる村々を回った結果、バランスの取れた良い食事をすることがやは
り大事であり、研究から導き出された長寿の為の六つの法則、その第一に挙げられているのが、
大豆・大豆食品を沢山摂る、と言うことです。
大豆の効用については今更改めて言うまでも無く、人の健康に貢献するとても大事な食品です。

この大豆、畑で栽培すると芽を出したばかりの双葉を山鳩が食いまくります。
全滅するまで次から次へと食べて歩きます。 去年は播種期が少し遅れたために運悪く山鳩に
見つかってしまい、三度蒔き直しましたがそのほとんど全てを食べられてしまいました。
しかしこの山鳩、食べるのは大豆の芽だけで、その他のもの、例えば小豆などの芽は食べません。
土に埋まっている小豆が見つかると掘られて粒を食べられてしまいますが、何故か芽を出したも
のは食べません。大豆の芽だけです。それぐらい山鳩は大豆に固執します。
普通は忌棄剤をまぶしてから播種しますので食べられる事はありませんが、私の場合は無農薬
ですから、発芽期の野鳥対策には頭を悩ませる所です。

多分野鳥や野生状態のインコなどは、虫や昆虫類などの動物性タンパク質は必ず摂っている
はずです。
しかし室内飼育の場合はおいそれと動物性のタンパク質を与えるというわけにもいきません。
動物性タンパク質が無い場合は植物性のタンパク質はどうでしょう?
言わずと知れた畑のタンパク質・大豆です。
あれだけ山鳩が大豆の芽を好むと言うのは、鳥にとって必須の栄養が含まれているからだと
推定しても的外れではないと思います。
種子をスプラウトして与えている方も多いようですが、水の管理に気を使ったりして結構難しいそう
です。大豆ならプランターに蒔いて数日置いておくだけですから余計な管理は必要ありません。
更に結構な事は出たばかりの大豆の芽は柔らかいということです。
消火器官系が弱っている個体の場合などは、柔らかくて食べ易くかつ栄養豊富な薬膳料理に
なるのではないでしょうか。
今までに大豆を煮てあげていると言う話は何度かお聞きしましたが、蒔いて芽を食べさせたと言う
話は今まで伺ったことがありません。誰かやっている方はいないのでしょうか?

畑に撒いた大豆そのものを山鳩が食べるわけではありません。 あくまでも発芽したばかりの
これから展開しようとする双葉の部分だけ(茎は残す)チョンチョンと食べていくのです。
数日たってしっかりとした双葉になってしまうと、コレはもう食べません。
あくまでも出たばかりのこれから展開しようかという大豆の芽だけを執拗に狙うのです。
これらの事から、大豆は煮たり炒ったりして大豆の豆そのものを食べさすよりも、土に蒔いて
これから生育していこうとする若い芽を食べさすのが一番良いのではないかと思います。
ちなみに大豆を水に浸した時、ぷっくりと出てくるのは大豆の根です。まず根が出て土中に入り
自身をしっかり支えてから豆の部分を双葉に変えて行きます。
(ですから大豆の豆のスプラウトでは意味がありません。あくまでも土の中から出てきた芽に
意味があります。)
発芽時、この時にはすでに大豆の豆ではなく、大豆の命そのものになっています。
この生命エネルギーに溢れた新鮮なものに薬膳的効果が期待できる様に思います。

緑餌は購入できるものもあるでしょうが、そば・オーツ・大豆の芽はご自身で栽培するしか方法
はありません。しかし、手間を掛ける分だけの効果はきっとあるものと思います。
食に薬膳的効果を期待する場合は、新鮮な生きている物に勝るものはありません。
植物の持つ生命エネルギーを小鳥もきっと喜ぶはずです。

以上、畑で栽培している栽培人としての感想と野鳥の観察などから気ずいたことを少し書いて
みました。
そばは栽培の易しさから、オーツ麦はその栽培の難しさから、大豆は山鳩の嗜好性において
共に他の作物とは一線を画する特別の作物たちです。
医食同源の観点から見てみると、小鳥の緑餌として取り入れる事によって、免疫力・生命力を
UPさせる薬膳として利用が可能なのではないかなぁと思っています。   (07/3/15)

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